不思議な雲を見た。
こんな形のが、弧を描いて並んでいた。
梅雨の空は、雲が美しいと思う。
フィジーの雨季もそう。
毎日空を見上げていたな。
それくらいしか、やることが無かった日もあった。
でも、大切な一日一日だった。
出勤時、草原の朝露で足が濡れるのがちょっと嫌だったり。
職場の窓から差し込む強い日差しとか、刺されるとやけに腫れる蚊とか。
一人で食べたお昼ご飯の安堵感と切なさとか、見知らぬ人のふとした気遣いとか。
バスの窓から入ってくる少し湿った空気とか、海と空の境界線に沈む夕陽とか。
大切な一日一日だったなぁ。
しっかりとわたしの中に残っている。